だんじり祭

 わたしの地元。5月4日と5日は「だんじり祭」なんです。

 本当の名前は「本住吉神社例大祭」だそうです。でも、「だんじり祭」のほうがなじみがあるので、わたしたちは「だんじり祭」「だんじり」とか言うことが多いです。

 世の中は、GWですが、昔からこの祭があるので、あまりみなさん遠出をしません。むしろ、帰ってこられるひとが多くなりました。阪神大震災以降、そんな気がします。

 神戸のだんじりは、大阪府南部の泉州地方のそれとは違って、のんびりしています。大阪は道中をひたすら走って、カーブも加速がついたまま回りきったりするので、「やり回し」と言うそうですが、神戸は「曳き回し」だそうです。

 たしかに、ゆらゆら曳いて、時々、短距離を何度か走るくらいで終わります。だんじりのサイズも神戸のほうが小さいかもしれません。

 わたしの住んでいる、神戸市東灘区や灘区ではこの時期あちこちで「だんじり祭」が開催されます。神戸市内でもこの地域は、だんじりの数も多く、40から50台くらいはあるんじゃないでしょうか?

 4日は地域のだんじりがご挨拶を兼ねて自分の地域を練り歩いて宮入します。5日は、浜にあるお旅所目指して練り歩き宮入します。
 それぞれに楽しいですが、4日の地域の練り歩きがすきです。宮入直前で3つのだんじりが地元の駅前を練り歩き、ちょこっとダッシュしたりします。おじぎしたり、周ったり、ダッシュして…

 大阪のだんじりは、あまりに走るのが速いので、上に乗る人も限られていますが、神戸はめいいっぱい人が屋根に乗ります。これも段階がありまして…はじめは曳き手、そして鳴り物、最後に屋根に乗るんだそうです。そして、えらくなって、曳き手をコントロールするんだそうです。
 祭が近づくと、こどもたちはだんじりの音を出すのに壁をたたいて遊びます。最近では、小学校の地域学習に必ず取り上げられているそうです。自然とリズムを覚えます。掛け声も物心ついたら普通に言います。ちょっと汚い言葉ですが(汗)でも、それが言えたり、音がうまくたたけたりすると、「どやっ」って気分になれるんです。

 わたしがこどもの頃は、それこそ、神様と同じという扱いだったので、女子禁制だったのですが、時代なのか、だんじりの後方は女子を乗せる地域がほとんどです。前方は役員のおっちゃんが乗ります。
 外国の方が曳き手になっている地域もあるんですよ。

 おっちゃんもおにいちゃんもおねえさんもはっぴ着ているととても凛々しいです。(私ってコスチュームフェチなのかなぁ…)
 
 この日は、毎年休みにしていましたが、都合がつかず、駅前の練り歩きを仕事帰りに見ました。これを見ないと落ち着かないですね。やはり。職場からダッシュして帰りました。伊勢丹のオープンに脇目も振らず帰りました(笑)
 毎年見ている風景ですが、今年はなんだか不思議と涙が出てきました。なんでだろう。

 ここで食べるベビーカステラ。定番です。しあわせな気持ちになります。

 またいちねん楽しみです。